風俗嬢はほぼ【脱税】してるって本当?バレる原因やリスク・脱税の実態を解説!
風俗嬢の間でよく聞くのが「税金ってどうしてる?」という問題。
実際風俗嬢は税金をちゃんと払っておらず、いわゆる「脱税」している人が多いです!
しかし!皆がやっているからといって脱税して良いわけではありません。
安心していると足元をすくわれ、多額のペナルティを課せられるリスクがあるんです。
そこで今回は風俗嬢の脱税の実態と、身バレせず確定申告する方法を紹介します!
税金関係で不安に思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
1. 風俗嬢の脱税はかなり多い
脱税している風俗嬢はかなり多いです。
私が風俗嬢をしていた時代も、聞く限りほとんどの先輩は脱税していました。
お店によっては「確定申告はしなくて大丈夫だよ。」なんて平気で言うところもあったくらいです。
しかし、これだけ風俗嬢が脱税していることがバレていないわけではありません。
国税庁のホームページを見てみると、1件あたりの脱税金額が多い業種として1位に風俗業、3位にキャバクラがランクインしています!
順位 | 業種目 | 1件当たりの申告漏れ所得⾦額 (万円) | 1件当たりの追徴税額(含加算税) (万円) |
1 | 風俗業 | 3,373 | 1,053 |
2 | 経営コンサルタント | 3,321 | 1,354 |
3 | キャバクラ | 2,873 | 822 |
4 | 太陽光発電 | 1,718 | 294 |
5 | システムエンジニア | 1,280 | 190 |
引用:令和元事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について | 国税庁
上記表を見ると、1回の摘発で平均して1,053万円ものペナルティを課せられている風俗嬢がいるということが分かります。
怖いですね…。
ちなみにこれは令和元年のデータですが、平成28年度の調査では「キャバクラ」と「風俗業」がトップ2を占めていました。
引用:事業所得を有する個人の1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な上位10業種 | 国税庁
1-1. 風俗嬢の脱税がバレずにいる理由
ではなぜ脱税の多い業界だとわかっていながら、摘発されない風俗嬢がたくさんいるのでしょうか?
その理由は主に、以下の2点です。
- 税務署が見て見ぬふりをしているから
- 風俗は詳しいお金の流れを追いにくいから
近年では風俗業を抑えて、プログラマーや畜産農業の摘発件数が増えている傾向があります。
この理由は税務署にとって税務調査に入りやすく、しかも摘発しやすいからです。
1-2. 税務署が見て見ぬふりをしているから
税務署は基本的にあまり風俗業に関与しようとしません。
なぜならあまりにグレーな部分が多いからです。
下手に脱税調査に入れば、脱税以上にさまざまな問題が出てきます。
たとえば本番行為が暗黙の了解で認められているソープが良い例です。
税務調査に入るということは、業務内容をすみからすみまで調べるということ。
当然、本番行為があることも公になります。
本番行為は本来認められていないため、税務署としてそれを無視するわけにはいきません。
しかしそんなことをし出すと、キリがないんです。
税務署としてはできれば簡単に、手早く税金を回収したいのが本音。
それに風俗嬢を摘発するより有名企業の社長や、コンサルタントといった人を摘発した方が世間体も良いですよね。
こんな理由から、風俗業の脱税は他業種よりも摘発されにくいんです。
1-3. 風俗は詳しいお金の流れを追いにくいから
風俗嬢の収入や支出は不透明なため、税務署も摘発できない場合があります。
たとえばお給料にしても、風俗嬢はすべて現金手渡しが一般的。
風俗店も意図的に誰にいくら支払ったかというデータを残さないことがほとんどです。
自分でも、いくら稼いだかよく分かっていない風俗嬢は意外にも多いですしね(笑)
そのため誰にいくら払われたか調べようにも、証拠がないから摘発できないんです。
本来そこを何としても調査するのが税務署の仕事ですが、ほかの業種をガサ入れしたほうが楽なのかもしれませんね。

2. 風俗嬢の脱税がバレることはある
とはいえ、風俗嬢の脱税がバレることはあります!
一昔前は「○○店の××が脱税で捕まった」なんてニュースが、スポーツ新聞に当たり前のように掲載されていたことも…。
実際私の周囲でも税務調査が入り、脱税のペナルティを受けた風俗嬢はいます。
またお店が摘発されて、芋づる式に風俗嬢の脱税が発覚することもしばしば。
いざというときにお店は守ってくれません…。
いくら脱税している風俗嬢が多くても、税金はきちんと納めるのが基本。
あとから高額なペナルティを払わされないためにも、今からしっかり確定申告しておきましょう!
2-1. 「知らなかった」では済まされない風俗嬢の脱税
知らずしらずのうちに脱税していた…という風俗嬢も実は少なくありません。
たとえばお給料から一定のお金が毎月天引きされていた場合、それを税金の分だと思っている風俗嬢は多数。
しかしそれは、本当に税金でしょうか?
雇用契約を結んでいない場合、おそらく天引きされた「雑費」などのお金はオーナーの懐に入ります。
つまり税金を払っているつもりが、知らないうちに脱税していた、ということになるのです。
雇用形態によって確定申告と納税が必要かどうかは異なります。
自分が以下のどちらに当てはまるのか、税務調査が入る前にしっかり確認しておきましょう。
契約の形態 | 雇用契約 (お店に雇われている) | 業務委託契約 (個人事業主としてお店と契約している) |
確定申告+税金の納付 | 不要 | 必要 |

3. 風俗嬢の脱税がバレたら罰金
確定申告しなかった場合、課せられる罰金は主に以下のとおりです。
- 無申告加算税
- 重加算税
無申告加算税は、確定申告をしなかった人に課せられるペナルティです。
重加算税は、わざと確定申告していなかったと判断された場合に課される税のこと。
それぞれ、追加課税割合は以下のとおりです。
追徴課税の種類 | 無申告加算税 | 重加算税 |
課税割合 | 5% | 40% |
つまり悪質な脱税だと判断された場合、本来払うべき所得税の45%も上乗せして支払う必要があるんです!
たとえば年収500万円で、本来払うべき所得税が21万円だったとします。
しかし脱税がバレ、無申告加算税と重加算税が課せられた場合支払う税金は30万4,500円です(21万円×1.45)。
さらに脱税がバレると、過去5年まで無条件にさかのぼって調査が入ります。
5年連続で脱税していた場合、支払うべき税金は152万2,500円です(30万4,500×5年)!
これを一度に請求されるなんて、信じられないですよね…。
悪質な脱税だと判断されれば、7年前までさかのぼって請求されることもあります。
こんな風に、風俗嬢の脱税は発覚したときが怖いんです。
毎年納める分には対した額でなくても、一度に請求されると生活できなくなってしまうおそれもあります。
4. 風俗嬢の脱税がバレる理由
風俗嬢の脱税は、さまざまなきっかけでバレます。よくあるのは、以下のようなパターンです。
- 関係者からの密告でバレる
- 税務調査でバレる
- 自身のお金の動きからバレる
- SNSからバレる
- 有名になってバレる
意外とSNSで自慢したりうっかり喋ってしまったことがきっかけで自滅することもあります!
税務署はいろんなところから情報を拾ってくるので、本当に注意しましょう!
4-1. 関係者からの密告でバレる
一番多いのが、実は関係者からの密告。
特にお客様とか、他店の風俗嬢から密告されることが多かったりします。
ただこればっかりは誰かに恨まれていなくても、あり得る話。
とにかく税金のことに関しては言わぬが仏です。

仲の良い同業者やお客さんにも、お金の話はするに越したことはありませんね。
4-2. 税務調査でバレる
密告がなくても税務署自らが調査に乗り出してバレる場合があります。
基本的に税務署は効率重視で、税金を多く回収できそうな人から調査していくスタンスです。
そのため稼いでいる風俗嬢は要注意!
お店の利益が大きい人気店や大型店も、狙われやすい傾向にあります。
一度調査のターゲットにされたら事前の通告なしで、税務署職員がお店にやってきます。
幸い私は出くわしたことはありません。
ですが風俗嬢のシフト表や給与に関する情報、お店の維持にかかる家賃や光熱費、水道代などあらゆる情報を徹底的に調べ上げていくそうです。
4-3. 自身のお金の動きからバレる
多額のお金を一度に口座へ振り込んだり、高額な買い物をしたりすると、お金の出所を怪しまれて脱税がバレるケースもあります。
税務署は銀行とも連携しており、個人の預金口座にどれくらいのお金がありどういった取引があったか把握できます。
そのため、風俗嬢として多額のお金を稼げるようになってもあまりお金を派手に使わないのが無難です。
できれば預金も一度に高額な出し入れをするのではなく、こまめに預け入れをしたり口座を複数持って分けたりしたいですね。

4-4. SNSからバレる
SNSから脱税がバレることもあるので要注意!
風俗嬢が営業のためTwitterなどのSNSで、自分のことを発信するのは珍しくありません。
しかしそのアカウントで収入の話や税金の話をするのは非常に危険です。
その場限りの配信で「税金?払ってないよ~」なんて言ったりするのもアウト!
SNSはどこで誰が見ているか分かりません。
税務署がチェックしていることは少ないにしろ、それを見た人が税務署に密告する恐れは十分にあります。
また自分で脱税のことを言わないにしろ、SNSで明らかに豪勢な暮らしぶりを投稿していると税務署から目をつけられる可能性があります。
高額なお給料が入って自慢したい気持ちがあっても、あまり暮らしぶりを公にしない方が良いでしょう。
もしくは確定申告をしてしっかり税金を払っておけば、何の心配もなく自慢できますよ!
4-5. 有名になってバレる
人気が出たり、有名になってバレるケースもあります。
近年では風俗嬢からタレントになり、テレビデビューする人も少なくありません。
また風俗業の傍らでYouTuberをやる人も。
こうしたメディアで有名になると、当然収入も上がったり、目立ちやすくなるため税務署に目を付けられやすくなります。
4-6. マイナンバーの導入でより脱税がバレやすくなるのはウソ
ちなみにマイナンバーの導入で風俗嬢の脱税がバレやすくなるという話がありますが、それは間違いです。
マイナンバーで脱税がバレるのは、基本的に源泉徴収を受けている人。
つまりお店と雇用契約を結んでいる人だけで、個人事業主として業務委託契約を結んでいるほとんどの風俗嬢には関係ありません。
マイナンバー制度が導入されたことで、雇用契約を結んでいる人は自分の雇い主にマイナンバーを提出することが義務付けられました。
そして雇っている側も、マイナンバーと従業員に払った額を紐づけて申告するため、税務署は個人の収入を簡単に把握できるようになったのです。
しかし個人事業主である風俗嬢は、お店にマイナンバーを提出する義務がありません。
つまり税務署がマイナンバーから収入を特定し、税務調査に入ることはないと考えて良いでしょう。

5. 身バレしない確定申告の方法と手順
結論をいうと、風俗嬢もきちんと確定申告をして所得税を払うべきです。
周囲が脱税してバレていないとはいえ、今後もずっと税務署から逃れ続けられるとは限りません。
常に高額なペナルティにヒヤヒヤしながら働くのは嫌ですよね。

そう思い、私も現役時代にきちんと確定申告を始めました。
とはいえ、風俗嬢にとって一番怖いのは「身バレ」。
そこでここから、身バレせず確定申告する方法について紹介します!
以下の記事ではより詳しく確定申告の方法について解説しているので、ぜひご覧ください。

5-1. 開業届を出す
まず個人事業主として確定申告するにあたり、開業届を出しましょう。
開業届は税務署へ行って「開業届を出したいです」と言えばOK。
もしくは、国税庁のHPからダウンロード・印刷して提出できます。

確定申告する前の年までに開業届を出しておきましょう。
たとえば令和5年分(1月〜12月)の収入に対する確定申告は令和6年の3月15日に行いますが、令和5年中に開業届を出しておきましょう。
また職業を書く欄がありますが「サービス業」事業の概要は「接客」で問題ありません。
開業年度は、確定申告の対象となる年月日からでOKです!
たとえば令和5年に稼いだ1年分の所得を確定申告をする場合、開業日は令和5年1月1日と記載しましょう。
それ以上前にすると、以前の脱税がなかったか怪しまれる原因になってしまいます。
ちなみにこのとき、税務署職員から「青色申告にしますか?」と聞かれます。
確定申告には簡単な白色申告と、複雑な分所得を低く見積もれる青色申告の2種類があるんです。
青色申告で確定申告する予定の場合は、ここで同時に青色申告の申請書も提出してしまいましょう!

こちらは令和5年の3月15日までに提出する必要があります。
もし今年間に合わなかった場合は、今年は白色申告、来年は3月15日までにこの書類を提出し、青色申告としましょう。
青色申告については、以下の記事で詳しく解説しています。


5-2. 収入と支出を計算する
続いて1年分の収入を支出を計算します。
風俗嬢の支出は経費として計上できるものもあるため、以下の支出は月ごとにいくらだったかまとめておきましょう。
経費に該当するもの | 経費に該当しないもの |
交通費、接待費、美容院代、衣装代 など | メイク代、私服としても着用できる衣装代、美容整形代 など |
スムーズに計算できるよう、日頃から領収書やレシートなどは取っておくクセをつけておくことをおすすめします。
経費については、コチラの記事で詳しく解説しています。

5-3. 確定申告書を作る
年が明けたら確定申告書を作りましょう!
風俗嬢の確定申告書の作り方は、以下の記事を参考にしてください。
紙に直接記入するだけでなく、スマホやパソコンで作成して電子で提出する方法もあります。

5-4. 税務署に確定申告書を提出する
確定申告書ができたら、確定申告書を提出しましょう。
基本的に確定申告の提出期限は、毎年3月15日までです。
郵送で提出する際は3月15日必着なので、時間に余裕を持って提出しましょう!
6. 風俗嬢の脱税は怖い!
風俗嬢の脱税の実態について解説しました。
風俗嬢の間では当たり前のように脱税が横行していますが、それはとても怖いことです。
税務署から指摘されて初めて「しっかり税金払っておけばよかった…。」と泣きを見る人は少なくありません。
メディアや新聞に載ることはあまりなくなったものの、少なからず風俗嬢の脱税摘発は行われています。
せっかく頑張って稼いだ収入を無駄にしないためにも、今からきちんと確定申告の準備をしておきましょう。